抗った日々の記憶は風鈴の模様 君だって思い出の中 残した物は何? 今日で最後さ 見通せないだろ そんなじゃ さぁ、準備を整えて 何も怖くはないぜと言って 笑った君の背を追って走った 何処へ行こう? 一人きりの夏までを先延ばしている 少年少女の影 空に咲いて消える 夢だけを背負うように街の中はまだ 炎天に在る 不意に蝉の声も消えてなくなった 焼けたアスファルト ラムネの爽涼 鉄網掻い潜った先の景色 退屈に耐えかねた子供達はただ 宛先のない声を空に向けて上げる 揺らぎすぎた陽炎も 仕方ない涙も幻のようだから 掴めないさ きっと掴めないさ 一人きりの夏までを先延ばしている 少年少女の影 空に咲いて消える 夢だけを背負うように街の中はまだ 炎天に在る 不意に蝉の声も消えてなくなった