悲しみの日々は続く、 いつのまにか忘れてしまった 生活の癖も 喪失感は遠く、 なるべく考えないように眠るだけ。 またもう一度 会えたらいいなんて言葉、 言っちゃダメなんだろうけど、 日々少しずつ薄れる匂いと温度が 許せなかったから。 想い出に寄り添って泣き疲れて、 もう枯れたと思ってたのに。 季節は巡って針は進む。 今のあなたとの距離を測る。 いつもの夢を見ている、 起きる頃にも忘れぬように 空っぽのケージの中には もうなにもいないのだろう。 減らなくなってしまったおやつ、 聞こえなくなってしまった鳴き声も 膝にくるまる君も いつまでも忘れないように、 そっと花を添えて歩き出すよ。 懐かしい帰路を辿った散歩道で 振り返るあなたがいないから、 二度と会えないと思い知った。 今もあなたとの思い出に寄り添って 泣いていたんだ、 まだ会えると思ってたのに 目を細めたって溢れるだけ。 今のあなたとの距離を測る 今もあなたを愛している。