幣舞橋の上 霧に包まれて 足音だけが 闇に吸い込まれる 釧路川の流れ 時を刻んで 港の灯りが 波間にゆらめく 釧路の夜に 迷い込んだ心 霧笛が遠く 悲しみを誘う 寒さに震える 孤独な影 この霧の向こうに 何が待っている 眠らぬ魚市場 活気が漂う 凍てつく夜風に セリの声乗せて 湿原の縁 野生の気配 タンチョウの夢 そっと見上げる空 霧の海原 ただよう想い 明けない夜は ないと知っている 釧路の街が そっと目覚める頃 新しい私に 出会えるだろうか 釧路の夜に 迷い込んだ心 霧笛が遠く 悲しみを誘う 寒さに震える 孤独な影 この霧の向こうに 何が待っている 夜明けの光 幣舞橋を照らし 霧が晴れゆく 釧路の空に 見つけた自分 この街で生きる 新たな一歩を 踏み出す朝
