埋め尽くされた空洞のように 中身はなにも入ってないから それでも唄った 涙が溢れてくる日常 それだけが取り 柄だったかのように空が晴れた 僕の願いは一つも 届けてくれないくせに 白くて白々しい 言葉の裏側 消えない傷の意味を知らないまま これが取り柄だったかのように星が 流れた 僕の願いは一つも 叶えてくれないくせに 柔らかな匂いに不安は解けていく 「単純だな」ってなんだか笑えた 無味無臭の思い 出の世界に時折あったんだ 色や香りが弾けてそれには温度が 宿ってた 僕は僕を信じちゃいないけど 疑ってもいないから 願った分だけ 失って声にもならなくて 願った分だけ 奪った分だけ 失ったことの方が多くて 奪った分だけ それだけが取り 柄だったかのように僕は生まれた 足元に咲いた花にも 気付けずにずっと歩いた 白くて白々しい 感情の裏側 愛されている意味を知らないまま これが取り柄だったかのように僕は 叫んだ 誰かの願いは一つも 叶えてやれないくせに ひとすじの想いで咲いてる 花のように 生きてる限りは何かの途中だ きっと僕らは何かの途中だ