象る「私」を 吐き出せる場所を求めても 街はにべもなく 心は取り残されていく 現世を迎えたこの命に 風切羽が無いと知ったその時から 前脚を浮かせて此処まで来た それならまだ歩けるでしょう 絢爛と 振り乱せ 歪な螺旋は どこへ向かうのか答えない それでも僅かに 空が落ちてきた音がした 巡れど巡れども浮世は雨 雲の上で汚れた月が笑ってるの 君が俯き往く地獄ならば 少し前を歩きましょう 揺れる空 晴れるまで 何を得た? 何を捨てた? でも まだ、まだ、まだ、まだ、 足りず 灯火が 傷を灼き まだ進めと囁く いのち短し願い駆け上がれ 陽の光を求めて彷徨う骸でも 君の庭に芽吹く花があれば 少しは報われるでしょう 向かう空 仰ぐ迄 脈打つこの夢が 終わる事のない「SCALA」 悲願の花が舞う