秋月城下町 古い街灯が 照らしだす 誰も歩かない 石畳で 今宵の私は 佇んで 武家屋敷から こぼれ出る 記憶の欠片 拾ってる 三連水車の音が 眠らない夜に 響いては 私の心の 歯車も ゆっくり動き はじめてる 甘木公園で見上げた 夜空に浮かぶ 星たちは 私の迷いを 笑うように キラキラ光る 完璧じゃない このままで それもありだと 気づいてく 水車のように 回り続け 明日を探してる 秋月中学校前 白壁に映る シルエット 誰かの願いが 重なって 私の影まで 染めてゆく この街が持つ 深い藍に そっと溶けてく 気がした 歴史が息づく この場所で 今を生きてる 私には 誰も気づかない 物語 始まってるの 水面に映る この想い 形を変えて 流れても きっとどこかで 環になって 私に返ってくる
