タイニーソング

歌詞

ギターを持って 何かを歌おうとするけど いったいどんな詩を歌えばいい？ この世界の悲しさを不条理を憤りを 知るたびに 自分の無力さを思い知った 例えば生まれた家とか国とか どうしようもない運命に 泣き疲れ 泣くことさえ出来なくなった少女 食べるのも眠るのも ままならなくて それでも ただ お母さんの帰りを待っている 誰かが死んで 誰かが殺され その一部が報道されて 報道されない命が今もどこかで また一つ消えていく なぜだか僕は生かされて その意味が分からずに苦しくて お腹も空いてないのに食べた 菓子パンが気持ち悪かった ひどくちっぽけなことで 昨日を悔やんで今日を怖がって 日々を無駄にしてしまう僕に 人の痛みより 自分の痛みばかり大袈裟に感じ 不幸な気がしてしまう僕に 歌える詩なんてあるの？ 確かに昔イジメられた だけどイジメたこともあった ごめんなさいごめんなさいって 謝ってももう届かない 繰り返す戦争 繰り返す洗脳 目を覆いたくなる現実 それもどれも人間のせいなんだよ 笑えないよな 傷付いた分だけ優しくなれるような 強さが僕にあったなら‥ でも‘きれいごと’だけじゃ どうにもならなくて 汚れた身体隠して きれいな服で歩いた ひどくちっぽけなことで 昨日を悔やんで今日を怖がって 日々を無駄にしてしまう僕に 人の痛みより 自分の痛みばかり大袈裟に感じ 不幸な気がしてしまう僕に もしも歌えることがあるなら それは全部隠さず正直に 詩にすることだと思った 諦めや惰性じゃなく 変われないと変わりたいと 藻搔いて探していく その中で 気付けた後悔も懺悔も 決して無駄にしないようにと 明かりをともして