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錦鯉

Track by狐火

296
3
  • 2022.11.30
  • 3:25
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歌詞

まだ年を越したくない やり残した事が山ほどある ステージの上じゃなく 上野駅新幹線ホームに立つ 大晦日は1年で一番嫌いな日だ 松屋のどんぶりの底に映る自分 年末だし特別にみそ汁を豚汁に変更 50才の漫才師がM-1で優勝したって 何だか励まされたと喜ぶ会社の上司 ケータイの待ち受けが 錦鯉になってた 誰にも 知られないかもしれない アナザーストーリー それは脚光を浴びてさらに輝く その瞬間を誰しもが待ちわびて 今日を色付ける ジャンル違えど悔しさがつきまとい その一方で勇気も同じくらいもらい あんなにかっこよく カップヌードルすすりたい これはでも オレのアナザーストーリー 便乗とサンプリングそして 少々のスパイス 光の当たらないステージの袖で 気を許した瞬間全て 持っていかれそうな 緊張感の道半ばの生き方か でも、 貧相な顔だけ(今だけは)はすんな 追いかけることだけは 絶対に忘れては行けない 先頭に立つのは鼻じゃなく 爪先と同時に右手に持ったマイク 悔しいけれど 諦めない限りは 絶対大丈夫 冬至だって1年にたった1回 364はあの日より短く夜が終わる 誰しもが親の七光りでサラブレッド 観賞用に改良された錦鯉が目指した 大海原 20代最後なんて言ってた10年前から もう30代最後 愛想笑いで迷子 行き先見失うカウンターカルチャー 誰かの真似で終わるもいい 終わるとこまで マネー(金)に出来れば 番狂わせでもらった冠を外し 楽して生きるつもりが積もり 積もった いつからか誰かを楽にさせたいと 思う様になり 時代に置いていかれたわけじゃない 少しだけ早く走り過ぎた だから時代に合わせる事を後退と 呼ぶ 乾燥する冬の朝方に喉が痛いと 飛び起きトローチ 実家から送られて来た果物の包装紙 はさりげなくオレが載った 新聞紙のコピー 美談で終わらせないため踏む地団駄 オレまだまだこれからだ 大晦日に同じことを何度も言う 追いかけることだけは 絶対に忘れては行けない 先頭に立つのは鼻じゃなく 爪先と同時に右手に持ったマイク 悔しいけれど 諦めない限りは 絶対大丈夫 冬至だって1年にたった1回 364はあの日より短く夜が終わる 誰しもが親の七光りでサラブレッド 観賞用に改良された錦鯉が目指した 大海原 都合良くこじつけたロープ際 開く為の蝶番 千鳥足で何度も跨ぐ白線 パーカーのポケットに チーズバーガー 今年は例年以上にライブもした 例年通りアルバム2枚出した でも、大晦日にテレビ越し祖父母に 「またせたね」がまだ言えてない 静まり返った商店街 音を吸い込んだ雪道に 吐き出した白い息が もし全てうまくいっていたら それは色を持たない言葉となり 今頃は 紅白歌合戦のマイクに 吸い込まれていたと思うと やりきれない気持ちがまた年を 跨ごうとする自分の足を止める 口の中に毎年年越し口内炎 しょうがないね でも、 これもいつかは アナザーストーリーの断片

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