身長170センチ以下は人権がなかったり これ168センチの四捨五入した発言権 小さな声より力持つ何万リツイート 朝飯前にスクロールで 完結しないほど 現地の空は想像のさらに上を行く 戦争反対を 冷笑することへの怒りすら はたから見ればそのひとくくりで 戦争みたいだ あの真っ赤な朝焼けの向こう 同じ色した陥落の都市を 年をいくつ重ねても 寝ても冷めても 明けても暮れても 日常手一杯 横目で流す巨大スクリーン 答えは起きた後でも出ない ただいつも戦争が起きたあとでしか 答えと向き合うことが出来ない 見ないふりするウクライナ ただただ漂う雲を 追い抜くミサイル 人まかせ 国まかせ 時代まかせ それでも春を見据えまいた種 見えないふりしたウクライナ いつも事後の過去に手を伸ばし 事前の未来は明るく映る 事前に訴えることのできる力が 欲しい いつもテレビがきれいに映すのは 別れ 「あなたへ」と落とした肩 あげる重い腰で 花粉に怯えた東京都新宿 こんなリリックには 重みはないかもしれない でも、その分、 手前で落ちることなく これだけは 手元の日記帳に収まることなく どこかへ飛んで行って欲しいな 次がもう来ないバス停の 行き先があったカーステレオの 買ったばかりの手帳のカレンダーの 夏に予定されてた同窓会の 地球温暖化対策の紙 ストローに反対した方が あるかわからない戦争に 反対するよりも SNSが盛り上がってたあの頃の 見ないふりするウクライナ ただただ漂う雲を 追い抜くミサイル 人まかせ 国まかせ 時代まかせ それでも春を見据えまいた種 見えないふりしたウクライナ いつも事後の過去に手を伸ばし 事前の未来は明るく映る 事前に訴えることのできる力が 欲しい レジ袋もいつの間にか慣れた有料に 解決してくれるのも時間 でも、それに慣れさせるのも時間 これだけは慣れてしまったら もう戻れないのに たくさんのどうでもいいが どうでもよくないに変わる 事に気付くのは いつも過去だ それを 風化させてしまうのもただ時間 デスクにお菓子がないのも 武道館へ憧れるのも サイゼリアよって帰れるのも 暖房の下で塗る手荒れクリームも 本当は身長 167センチなのに1センチサバ読んだのも そんな自分の日常だけを 歌にしていたい オレ本当はそんなどうしようもない 歌だけを歌いたい だから 見ないふりするウクライナ ただただ漂う雲を 追い抜くミサイル 人まかせ 国まかせ 時代まかせ それでも春を見据えまいた種 見えないふりしたウクライナ いつも事後の過去に手を伸ばし 事前の未来は明るく映る 国境跨いで変わる表情が全て 早くずっと笑顔になりますように