サイゼリヤよってから帰ろう

歌詞

いつもオレのタイムラインは ヒップホップかHIPHOPじゃないか サイゼリアかサイゼリヤじゃないか 何度も何度もその世界線を ループしてるみたい 次こそは抜け出したい制限された 文字数の中から 次こそは抜け出して曲作るんだ あの夏、 仕事前にスーツで オーディションに行って 掴んだサマソニの切符 打ち上げサイゼリヤ 思い起こせば初めて ラップグループを組んだのは サイゼリヤ グループ名も危うく「サイゼリヤ」 にするところだった その日を繋いだドリンクバー オレそろそろもう行くわ 冷めないうちに口に詰め込んだ ミラノ風ドリア いつか本物のミラノでドリア 食べるんだって 言ってた先輩は元気にしてるかな あの頃あの町にはファミマと サイゼリヤ ラッキーカラーはホワイトと グリーン 大学の単位以外恐いものはなし 帰り道はサイゼリヤしかないか 辛味チキンみたいにピリッとする 現実を ミートソースボロニア 風みたいに巻くフォーク たまに顔出すボンゴレ みんなで分け合った１ 皿のミックスプレート フォカッチャにジェラート 小エビのカクテルサラダ 大切なものはサイゼリヤから学んだ 難し過ぎる間違い探しに夢中になり あいつは留年した いつか１人１皿ミックスプレートを 頼めるような 経済力は持ちたいと駐車場で 淡い将来に期待していた 飲み過ぎるはいつも酒じゃなく ドリンクバー 生み出したオリジナルドリンクも 今となれば味も忘れた サークル終わりに皆で囲むテーブル あーじゃない こうじゃない 承認欲求のオードブル ただ皆が社会に出る不安から 誰かに何かを認めて欲しかった そんな時も口元についてた ミートソース 明日もきっと晴れるはず 教科書よりも自己啓発書を眺めてた あいつは元気にしてるのかな 仕送り生活のお財布にもやさしい ジャンクフードばっか食べてた 食生活にもやさしい 傷つくことを恐れた心にも サイゼリヤはいつも優しい 生み出した オリジナルドリンクの味なら またあのドリンクバーの前に立てば 思い出す 今飲んでも美味しいのかな いや、 絶対に美味しくはないと思うけれど なぜだかたまに飲みたくなる 何もない 毎日にそれでもたくさんの色を 混ぜて あの大学生活４年間で何かを生み 出したかった味がする そのままの素材で十分美味しいのに コーラに混ぜるファンタ カルピスに炭酸で オリジナルアンバサ 自分で作ることが何よりも 美味しい調味料になることを 知ったのは そこから約20年後のことでした 友達の誕生日に初めて食べた エスカルゴのオーブン焼きと赤 ワイン 舌先から広がる感性は 見慣れた 窓際からのショッピングモールの 眺めを 海の向こうの景色の様に映した パスポートなくても遠くに行った 気になった 成人式ではわからなかった 大人を知った気がした ただ生ビールのジョッキは プラスチックではなく ガラスの方が絶対にいい そんな、 器によって中身が変わることを 教えてくれたのも あの日あの時あの場所、 帰り道にあったサイゼリヤ あの頃あの町にはファミマと サイゼリヤ ラッキーカラーはホワイトと グリーン 大学の単位以外恐いものはなし 帰り道はサイゼリヤしかないか 辛味チキンみたいにピリッとする 現実を ミートソースボロニア 風みたいに巻くフォーク たまに顔出すボンゴレ みんなで分け合った１ 皿のミックスプレート 今日はサイゼリヤよってから帰ろう もちろん１人１皿ミックスプレート というか、そもそも１人か みんなでまた帰り 道一緒に歩きたいな