AWA

半分

Track by狐火

221
1
  • 2022.11.30
  • 3:43
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歌詞

ラップ始めて20年 人生の半分を越える折り返し 吸った息は言葉を吐き出すため 一度も水面に顔出さない 左手首にSEIKOダイバーズウォッチ まるで深海へ無呼吸潜水 泳げないけど 潜るだけなら出来る 浮かない表情と沈んだ心 喜怒哀楽を四じゃなく 一文字とみなし すごく薄いノートのページみたいな 経験に 黒い鉄くずの様なインクで重み 誰だって20年続ければ それなりになる あの日産まれた子だって成人式 平均意識して丁寧に生きる 名義に依存して底抜けたビニール 先祖代々酒好きだから オレが死ぬまでには設置する 墓石にサーバーのビール そして貼るバタフライ アンダーのシール 説教ならいつか聞く それまではあんたの自慢の 半端者でいる まだ売れない まだまだ売れない 瞬く間に過ぎてった まだ売れない あと何分? まだ半分 ここも あの日と同じ風が まだ吹く 音楽の売上で積み立てNISA 保身というかまだ四角く居たい ちらつく痛み 痔と地団駄 もう少し待ってて今良い時なんだ ベランダの景色も3分で飽きた 2年ぶりに帰った故郷の温度計 相変わらず何も起きなそうな アスファルト 白濁と色変える放射冷却 ウォシュレットは 温水にしといてってあれほど 言ったのに 相変わらず冷水 勢いは強 年明け第一声がトイレからの 「痛い」 そんな日常から20年経った 庭の隅にタラ(犬)とタロー(犬)が 眠り 霜焼けに手袋 鶏が毛繕い 隣の川は相変わらずあの頃 炭焼き小屋の煙はもう上がらず 泥も朝方には霜柱 父母も髪の色変わり始め 変わらないものに気付けるという 事は 変わっていくものに気付くという事 実家にプレゼントした アレクサの履歴に狐火 ばあちゃんが 「昔より 歌の息継ぎがうまくなってくれた」 と言いくれた お年玉じゃなく 大切を切り崩した貯金 まだ売れない まだまだ売れない 瞬く間に過ぎてった まだ売れない あと何分? まだ半分 ここも あの日と同じ風が まだ吹く 毎年、 じいちゃんの唯一の夜更かしが 大晦日 相変わらず自分より自分を信じて 待ってる 昔、口癖だった 「どうせオレなんか」が必ずやる 悔しい気持ちが技術を越えた先で ハイタッチ 産まれた日にもらった金メダル あれから今だ両目のダルマの目は 色褪せず

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