幾千の瞬間を追って 形作った正体を歌う たとえるなら透明 心臓の場所の証明を すれ違った夜空を仰いで 水滴が頬を掠める 予報は外れて 長い雨になる 天体を遮った 厚い雲の奥には 名付けを待っている 感情があった 視界を覆うブルー 絡まった呪いに指をかけて 光を纏うブルー 季節を跨いでもう一つだけ 目を閉じる前にほどいてしまおう 焦燥が視界をよぎって 街はもう見えなくなった ここまで歩いて 欲しかったものはなんだった? 曇天は次第に流れ 星を呼ぶ夜 誰かの声がする 確かに音が聞こえる 視界を覆うブルー 絡まった呪いに指をかけてゆく 光を纏うブルー 季節を跨いで紡いだ言葉が 透明な色を僕らにつける (視界を覆うブルー) 結末をくれる (絡まった呪いに指をかけて 光を纏うブルー 季節を跨いでもう一つだけ)