彗星のその尻尾さえうまく掴めない 天井を切り裂いて雨が降る夜 脳髄の悪夢だけどうか 溶かしてほしい 未遂のままで上映は続いてしまう 目を逸らせないままで 13月の沈黙が神聖なものに 思えるほど 静寂を欲しがるわけは 傷の見えない真夜中は 戦う必要を忘れて 眠れるから、それだけのこと 一室だけ灯されたアパート まだ、起きてる とっくに壊れてる 星と見紛うものそれら一つに かつての英雄の面影を見た こんな毎日が幸福だというなら 私の捧げた感情を返して 返して 行き着く前に息絶えた 死体の煤でくすんだ頬を 拭うことすらしなかった もう、忘れよう 結末にせめて理由をつけよう これでやっと終わる、これで 消える、 星と見紛うものそれらすべてが ただ、幻影の灯火と知った こんなものが、こんな世界が あなたが生み出した答えであるなら すべて返して、返して 結末にせめて理由をつけよう これでやっと終わる、これで 消える、