月面の隅を泳いで この街の夜に会うんだ 裸足になっても 僕らに気づかない星のなかで 言葉にするのも怖くなった擦り 傷に愛を ルナ あなたの歌になれなくても 簡単に張り裂けそうになる時間にも 慣れて 少しだけ外を歩こうか 寝巻きのままでいい 私は破片をそっと降ろして 覗き込む結んだ手を 不足ないほどにきっと満ちている 本当にそうだろうか? 選ばなかった結末を 忘れることはできなかったな 思い出せないあの歌が 僕らにはまだ必要だっただけ 月面の隅を泳いで この街で夜に会うんだ 裸足になっても 僕らに気づかない星のなかで 言葉にするのも怖くなった擦り 傷に愛を ルナ あなたの歌になれなくても 気づけばこんなところまで たどり着いてしまった 手元を離れた星々の行く末を思うよ 街灯の点滅を合図にして 蘇る声や、記憶があっても 忘れなくていいよ 月面の隅を泳いで 生き延びて夜に会うんだ 裸足になってもあなたを遮る声が 聞こえないように 言葉にするのも怖くなった傷を 抱きしめるんだ ルナ、あなたの歌になれるように