誰もが今 通り過ぎた道の 街路樹の枝で 育ちゆく緑 サナギはなぜ 蝶に生まれ変わるの 作られた運命(さだめ) 抗うこともできずに 悲しみの 溶けゆく意味が 心守るためなら 命尽きるのだとしても サナギのままでいい 光の中で 生きて行けるなら こんな羽は 破り捨てたい (僕はなんのために生まれそして 死んで土になるの誰もわからない) 無秩序な空 どこに飛んでくの 生きる価値を 捨ててまで (世界孤独私は誰いつどこ イデア輪廻メッカイエス偽り) 叶わずとも 明日の風でなく 僕の答えを 教えてください 季節はなぜ 僕らを走らすの 今を見ることも 留まることもできずに よく似てる 同じ仲間は 空に飛んで行くけど 「我」を失うくらいなら サナギのままがいい 苦しみ続け 生きて行くならば こんな僕は 忘れ去りたい (何が正義何が心幸福さえも わからないまま進むなんて) 記憶を消して 思考を止めてくれ 生きる意味を 捨てるまで (僕は自由だからこそ苦しんで 悩み喘ぎ、それが人間なんて) 僕が生まれた希望の朝は いつしか夢に消えていて 帰りたくなる帰れない道 小鳥は今日も歌い出す あとはやがて老いてゆくだけ あとはやがて置いてかれるだけ 次の旅は救われるかな 次の旅は僕じゃないといいな