世界、その全体としての惨さ

歌詞

いつの日か見た 人を探すの 木陰に伸びた 七草を摘んで 温い目を持つ 日々を探すの 何を占う 捨て身の鼓動 燦燦と 転落の 窓から見えた 果てなき愛 偽装する 現実の 隅から消えた 昨日の 音を感じて ほら 人の姿は 朝焼けを笑うカゲロウ ほら 霧に紛れて 狙う心火 ほら 原色の顔 溶ける夏時雨 揺らめき ほら 血も立てず去る ミシガンの花 焼け付いた雲 僕らどこまで 守るケロイド 泣きついた僕 何故に生まれた 今更ながら 綱を切りたくて 乳房を噛んだ 悔いを謳うの 撫でる期を待つ 破れた背中 轟々と 颯爽と 走って消えた 海の風は 堕落する 失踪と 新たな命 泡沫の 管を動かし ほら 事の終わりは 思い出を砕く鳳凰 ほら 露に塗れて 飾る灯火 ほら 限界の灘 濡れる冬吹雪 ざわめき ほら 音も上げず逝く ヨルダンの木々 こぼれた希望 残響の部屋 静かに閉じた 明日に似た 昔話 夜空に朱 待ち望む 今日はまた 噂話 命の痣 使い切る ほら 眉を潜めて 真後ろをうだる脳汁 ほら 君と何時でも 踊る酩酊 ほら 躓く踵 転ぶ生きる道 うごめき ほら 我も知らず死ぬ フスタンの弾 左に届く 迷い子を負い 凌ぐ今生