人の意味は決められていなく、 そうであるならば なぜ生きていくのだろう。 いつまでもエゴは 街並に溶けず それでいてむしろ それぞれの拳掲げる 尊厳の先に 実存はあるか 愛しくも嫌う 流れゆく赤を超えて 誰も知り得ぬ 現し世の答えなく 生きてゆかなければ 夜の火影も見えぬままで 僕らは何故 ここに「在る」のだろう? 息を止めれば 物になるのに 人が人であり 僕が僕であるならば 世界の中で 君は君のままだと言えるか? 明日こそ世界が 変わりますように 無駄口を吐いて 流れている時を睨む 泡沫の末路 ありふれた命 屍を食べて 溶け込み合うニヒリズム 遊びに来たか 一人今宵の風に 教えを乞うたとて 今の姿も見えぬままで 僕らの涙は 何を目指し降るのだろう? 救われるよう 優しく拭いた 今が今として 輝くためあるならば 世界の意味の 儚さに耐えられるだろうか? やがて君は落ちてゆくだけ 心壊れ転がるだけ やがて僕は落ちてゆくだけ 心壊れ転がるだけ 全て人は落ちてゆくまで 作り壊す繰り返して 君も僕も落ちてゆくだけ 全て消えて転がるだけ その中で何を 動かせというのだろう? 瞼閉じれば消える世界で どうして僕らは これほど生きるのだろう? 命の意義を 探すために生きているのなら 僕らの痛みを 僕らの美しさを 助けるために暮らすのならば 僕らはその日を 自由と呼ぶのだろう 洞穴の外 影の向こうを取り戻すために