さよならはない 漂う美しさを 知ったつもりのあの日からない 君のこと何にも知らないからこそ 僕は 早く君を知りたい 折り紙に書いた愛してるや ダンボールで建てたテレビラック 言葉にできないしたくはないでもい つだって 思い出じゃない何か 緩やかな坂を 転げないように自転車で曲がって 速度上げる 見下ろす海にいつだって君が 住んでた街が見えたから 夏の風が少しだけ吹いて 短い髪の毛だけが笑った 大丈夫さ大丈夫さいつだって 僕らがいる できるだけ長く 浅草の飲み屋で結婚する?って 酔っ払って言われた時に 何にも言えずに数秒黙ってしまった 人生最後の日 何か繋げるように生きて 何かが余ったように泣いてた 君は来年もあの桜の木の 場所をきっと覚えてくれてるはず こんな 幸せわかってたまるかってあぐらか いてたら腰が痛い 君のTシャツはいつだって僕の夏を 知ってるかのように喋る 脱脂綿みたいな毎日だ たくさん覚えてきたはずなのに 今を笑いながら 捨ててきたあれもこれも 絶対に忘れやしない
