何のために扉をくぐり センスのない制服に着替えてため 息をついて 金か しがらみか 何のためにお前は時間も身体も 犠牲にして 毎夜毎夜押し殺す あいつは元気がない あの娘はやる気がない 愛想がない 教養がない 段取りができてない おまけに頭も悪い 仕事も遅い 本当に大事なものを欠いた 大人の愚痴のこぼし合いが聞こえる 短所を長所に 馬鹿を利口に マイナスの要素をプラスに 少しでも変換してあげるのが 上に立つ人間の役目と責任 だからいつか だからいつの日か必ず吐き棄てる 汚い自分なんて隠し通せばいい 足先から頭のてっぺんまで潔白な 人間なんて一人もいやしない だからこそ教える うまいことやりなさい バレるんだったら 絶対にやるんじゃない その社会でのいい子の着ぐるみを 何着も準備できるようになればいい あんたらはいいよな 好きなようにやって 自己満足にしか見えない 一作業終わってとりあえず一服 お仕事に飽きたら スマートフォンとにらめっこ そっちの事情だって隠された 真意だって 僕らは知らない 私たちは何も聞かされてない だからいつか だからいつの日か 必ずお前に吐き棄てる だからいつか だからいつの日か 大嫌いなお前に必ず吐き捨てる 自然なありがとうも聞こえてこない こっちの小さいミスだけは必ず 怒られて あんたらからのごめんねの 一言はいくら記憶を 辿ってもこれっぽっちも 出てきやしない だからいつか だからいつの日か必ず吐き棄てる お前が嫌いだ