山のような問題を抱えた社会で 過信した人間が育てた子どもが 犯した罪は誰が背負っていくのか 欲求を行使してなぜ罪に問われる 理想の具現化をなぜ省みる 世の中では NGな理由と協調性の話は 聞いたものの 現時点で飲みこめてはいないのが 紛れもない事実 あいつが蹴っ飛ばしたあのこが 選択したカードに書かれていたのは 「笑顔」 第三者は本能的に受け入れたと 判断するだろう 笑顔の裏の涙に気づかぬまま あいつは笑いあのこも笑う 一方が不本意であっても需要と 供給が成り立ってしまう以上 世界が終わりを迎えるその日まで、 この笑顔は産まれ続ける いなくなってしまったあのこにはも う会うことができないから ベクトルの向かう先はあいつを 更生させるごっこ遊び 「所詮は他人」 という最低で最強の正論に守られた 大人は 立場や環境のために可能な限り 隠蔽をする 添えられた花と想いを空に もう会えない どちらにしろもう 会うことはできない 大切なのはもちろん失ったあのこ それ以外に興味も関心もない なのにあいつにもあいつにも 憎しみがこみ 上げてあのこがかすんでゆく 法律と培ってきたものが邪魔をして 欲求を行使できない なにが正しい なにが間違い 最後に笑うのは