窮屈な方舟に乗って それぞれが約束を 果たしに行くように それぞれの目的を 目指しているように 誰に頼まれたわけでもなく 雲ひとつない、思い出せること全て 夢の中で目一杯戯れる 望んでいないものは姿形を隠して この場所ではなにもかも 思い通りに動いていく 想いを込めて瞼を開く この目には決して映らない 本当に、本当の世界が 息を切らしても 追いつかれてしまうほど 足跡はもう姿を変えていて 散らかした責務をひとつずつ 拾い上げて 不愉快な自然現象と手を繋いで歩く 足を止めて腰をおろして 抜け殻のようになれたら 時を止めて両手をひらいて 白から黒までここへ笑顔で 歩いてくれたら 結んだその手は振り解けないまま 試しにもう一度だけ 想いを込めて瞼を開く この目には決して映らない 本当に、本当の世界が 息を切らしても 追いつかれてしまうほど 足跡はもう姿を変えていて 散らかした責務をひとつずつ 拾い上げて 不愉快な自然現象と手を繋いで歩く 漆黒から白皙まで巡る 既視感だらけの景色を眺めながら 巡る 脆弱な破片は礫を横目に笑う 思い描く世界と繰り返す日々を巡る