戸締りの甘い午後 扇風機の風に舞う 胸の焼けるにおい 手付かずの憧れや 判で押した諦めが でたらめ踊りだす 名場面過ぎたあたりで すり切れたテープを巻き戻す ずっと住んでるこの部屋で ふと何かを思い出す 手がかりを食いつぶし 缶ビールを流し込み 薄れてく面影 甲斐性なしの窓辺から 高気圧の海辺まで 続いてるたそがれ ゆっくり手を離れてく 寂しさもいつかは旅に出る ずっと住んでるこの部屋を ただ季節が通り過ぎるだけ 口笛吹く レコード聴く 平穏な日々を囃し立て 太陽が沈む ゆっくり手を離れてく 寂しさもいつかは旅に出る ずっと住んでるこの部屋で また場面を巻き戻し ふと何かを思い出し この季節をやり過ごすだけ