コンビニに寄って カップ酒持って 線路沿いを歩く おしゃべりな気分は しばらく続いた 勘違いだった 不意に酔いは醒める もうわかってるよ ぬるくなった手のひらで 融けちまった冷たさや やがて染まる青さを これっぽっちも捨てやしないで 誰も居ない シーンとしてる いつも通りの夜道に たったひとり 期待してる 自分勝手な幽霊が ほんの少し甘い夜を食んでいる 帰れないずっと 真夜中になって みんなどっか消えた それぞれの気分で 言葉よりずっと 不確かになった きっとこれが夏の 手触りだってこと ぬるくなった手のひらで 融けちまった冷たさや やがて染まる青さを これっぽっちも捨てやしないで 誰も居ない シーンとしてる いつも通りの夜道に たったひとり 期待してる 自分勝手な幽霊が ほんの少し甘い夜を食んでいる 明け方にそっと 通り雨降って 路上に残る熱を どぶ川に還して 踏切が鳴った 町は鎮まった やっとおれは気付く 手遅れだってこと