おれはいつも忘れてしまう 浮ついた夜の静けさや 明け方に窓をかすめ落ちた 星があったこと 言葉をいくつも重ねながら ふさわしくないと気付きながら 簡単に夜は明けて空を 塗りつぶしてしまう 足りない物語のかけらを編んでいる 手を鳴らせ最後の行列が やつらの灯した赤い火が 夕暮れに追い越してゆく もうここへ帰らないと 何もかもを売っ払えよ 散らかした部屋も片付くぜ 答えはいつでも問いの中に うずくまっていた 名もない分かれ道が うしろに去ってゆく そら予言通りの災難が 笑い飛ばした運命が じっと待つ一本道に アクセルを突っ込んでる 名もない分かれ道が うしろに去ってゆく いつか鳴り止んでしまった場所 始まりのように暮れる青 手を鳴らせ最後の行列が やつらの灯した赤い火が 夕暮れに追い越してゆく もうここへ帰らないと 流れ星に名前なんてあったかと 暖かい春の風の中で くだらない日々のうわのそらで おれはいつか忘れてしまう 星があったこと