邂逅を探し求めて 通い詰めた劇場 今日も甘い匂いが香った (ポップコーンか) 言の葉をしまい忘れて たどり着いた海辺は 今日もまた命が ふわりと香った (プランクトンか) 終わらぬおはなし 始まりのない日 だけどフィルム区切り 生まれて完全第三次 雲が晴れ幕が開き 毎日が始まり 雨が降り音楽と 終わりゆく人 今日も 憧れや幸いの 本当の形を 木漏れ日の照明が 照らし続けているの 繰り返しと生きても まじないを携えて あなたに会いたいよ 改札を通し忘れた 幼き日の切符は 今もこの部屋のどこかにある (走らぬまま) そうして気が付かないまま 置いてかれたかけらは 今もあの車両で蠢いてるのだ (心の中) 生きてく歓び 光さす眼 思い出の焼きつき 劇伴流る街 昼下がり 笑い声 テレビつけて ご飯 流れるは ロードショー 吹き替えられぬ記憶 いつの日も 頭から 切り取ったカット 網膜は銀幕 人はみなシネマ 雲が晴れ幕が開き 人生が始まり 雨の先 音楽は 送り出すのよ今日も 憧れや幸いの 本当の形を 掴みかけ忘れたり 映し続けているの 季節が過ぎ去っても まじないを携えて あなたに会いたいよ