Track by濁茶
オレンジ色の夜が 海沿いをかける 憧憬のような 声が滲む キルティングやら 巡らせよパッチワーク 鼻の奥を弄る記憶 思い出せないのは 意味がないから 足を取られそうになる 波は鋭い 空気を含んだ 真綿風情は 変わらぬまま 言葉の隅や 皮膚の下にただ流る 潮を含んだ風はいつも 心に似た ぬるさを孕む 鼻の奥を弄る記憶 意味のないものでも その手 伸ばし た 明日を摂られそうになる 波は鋭い 手足を掴んだ 切り貼った想いは 変わらぬまま