掠れた青の空に問うた 硝子の眼には鈍色だけ 深く染み込む液体が 僕の心を打ち抜いた 乾いた声で人を呼んだ 油圧の音が鼓膜を揺らす 知らないままで居たかった 知らないままで居たかったのに 冷めた肌に風が吹きつけていた 頬を撫でた36.5℃ 僕には少し熱すぎた温もり 振りほどくことも出来なかった 気付いたんだ 気付いてしまったんだ 僕の躯全部嘘だ 耳も口も足も腕も ハリボテの肉体で笑っている 悲しい位の愛を一つ あなたが僕を 造ったの 募る想いもここで消した 不甲斐ない日々を眺めている つまらないままで良かった つまらないのなら良かったのに あぁ、どうしてなんだろうか 昏く揺れる月に声を上げて 綴る言葉も一方通行で 諦めることが出来なかった 変わんないよ 何も変わんないよ 胸を抉る言葉でさえ 触れる雨が貫いた ハリボテの肉体で愛を描け 卑しい位の嘘を吐いて 悲鳴を上げた このままで 嫌になるんだ、我楽多になったんだ 錆びた歯車を回して 君も僕も愛も毒も 沈んでいく 気泡になっていく 僕の躯全部ここで 溶ける脳に愛を暴け ハリボテの肉体は壊せないまま 判んないよ 判んないよ、全部 僕は何の為に居るの? 辿り着けない正解に 愛せない愛しさを傾けては 悲しい位に喚いている 私は君の レプリカだ 掠れた青の海に淘汰 硝子の眼には鈍色だけ 深く染み込む液体が 僕の心を刳り貫いた