何をしたって いつも足りないから 僕は春をなぞって 君と夏を凪いだ 振り返ればまだ 残る残像 うなだれてく 捩花たち はしゃいでいた あの頃に 揺らいでいた あの日々に 映り込む 僕の弱さ 笑ってくれるなら 塞いでいた この気持ち 繋いでいたい 今だけは いなくなった心に 一節が染まる 君と過ごした日々を 描けぬまま 人知れずに巡ってしまうなら 君と話したいつかの かきかけた思いが 絡まったまま また僕の夏が終わる。 願ってしまうほど 日常は 足早に 滲んでしまうほど 記憶の景色さえも 交わした言葉 涙をしまい 何より大事に抱えて あの日のように僕に君は 笑った かざした手 透かして 今年の夏も君はいないのに 未だ巡らせてしまう 君と過ごした日々を 描けぬまま 人知れずに巡ってしまうなら 君と話したいつかの かきかけた思いが 絡まったまま また僕の夏が終わる。 いつか出逢えたら 次は何を叶えよう 過ぎた奇蹟さえ 幾重の言葉を束ね 笑い合おう