誰かの言葉とすれ違えば 要らないことばかり 気に障った 乾いた風が 季節柄 水を遣らずにいた心のよう 君が居なくても 大丈夫だって 真っ平らな心 探し歩いた 君が好きだった 映画のポスター そんなのが 目につくばかりなのに 傍にあった時 永遠は在り得ないのに どれだけ大事かも 忘れちゃって 白い呼吸は 朝靄に溶けてった 寂しさが続けば 寂しさは続かない 心の置き場所が無いような あの日の痛みは和らいでった 思い出すことも減ったな 最初からずっと 要らなかったのかな 君の手紙の 丸い癖字を 確かめるみたいに 眺めていました 君はあの日から 判っていたの 自分が 時間に勝てないこと 君の事 全部 失くさないでいたいのに どうやら頭は 都合よくて 新しい朝を 探そうとするほど 美しかった夜が ぼやけ始めるんだ 思い出の全部 無意味にならないように 残った寂しさ 守りたくって 白い呼吸が あの日と同じように 消えてった ねえ 傍にある全部 傍にいてほしくて 今も残るもの 忘れないで 勝手な記憶が 叫ぶ言葉を拾って 寂しさがひとつも 消えないうちに 寂しいままで もう一度 会いたかった 二度と会えないと思い出せば 足りないものばかり また浮かんだ 君が残した空白は 今 大事なもの 教えてくれた