背骨の隙間にねじこんだ想いが 今更になって皮膚を破り出すのだ 花束を掲げてこの街を征くから もう失ったものを数えないで 上手く結べていなかった オールドスクールの紐 今更絡まってしまう 足元を見るのは得意になったのに 些細なことさえ気づけないのだ 忘れてしまう前に あなたの音楽になりたい 花束を掲げてこの街を征くから 道標にはならなくとも 灯台の一つになれば 傷跡のありかに新しい理由をつけて あなたの海が凪ぐように 食いしばっても折れる足 すり減っても 光ることのないたましいを ただ、ただ 頷くことができれば 抱きしめることができたなら その道具に、この祈りが 花束を掲げてこの街を征くのさ ささやかな願いだけでも どこかにあなたがいるなら 生き急ぐ理由に新しい模様をつけて あなたの海が凪ぐように