止まぬ五月雨 からり秋晴れ 爪先を赤く染めた雪 次の春には 離れ離れの 願いは願いのまま 花が散る 夜空を照らす 光の雨や 街路樹に灯るスパンコール 君と見れたら 側にいれたら 心は強く求めるのに 指先は動かないよ ああ 君に送るその言葉ひとつも まだ 見つけられぬまま夜が更けるよ ねえ いつか届くように答え探せど ただ 君に会いたいよ 今はその一つだけ 悲し夕暮れ 求む朝焼け 明けない夜みたいな日々じゃ 寝ても覚めても 心は君に染まるばかりだ 時計仕掛けのように もうはちきれてしまいそう ああ 君に送るその言葉ひとつも まだ 見つけられぬまま夜が更けるよ ねえ いつか届くように答え探せど ただ 君に会いたいよ 今はそれだけ 「諦めるよ」と 割り切れるほど 君を知らない だからできない また春が行く 時間だけが過ぎていく 止まぬ五月雨 からり秋晴れ 想いが頬をつたう十二月 ああ 君に送るその言葉ひとつも まだ 見つけられぬまま夜が更けるよ ねえ いつか届くように答え探せど ただ 君に会いたいよ 今はその一つだけ まだ 書き出しさえ思いつかないから もう 明日会いにいくよ