901

歌詞

鶏鳴き始める深夜三時半眠る 前描いていたもう明日 駆け足で去っていった入道雲蝉から 鈴虫へ変わっていく耳元 始発が通る度に声上げる踏切 まな板に刻む朝の数だけ タイマーが湯気出すタイミング伺う 炊飯器 腹が根を上げる手前にアラーム 毎朝神社の前から聞こえて来た ラジオ体操がもうすでに懐かしい 行きたくなければ行かなくていい やりたくなければやらなくていい どこに行けばいいか分からず 何をやればいいか分からず そう思えるまでに自分は長い時間を 費やしたけど 時代は変わった 夏だってびっくりするほど 暑くなった いつか義務教育も疑似教育と 呼ばれる日が来るかも 教科書で腕組むより 自由帳であぐらかく 大喝采を浴びた エジソンの電球だって 作り出したはずだたくさんの影を 13年に1度の満月が 13年前の自分と再び出会わせ 13年後に思いを馳せ831から 832いや、831から901 終わりを信じたくない夏休みの延長 あの日、 間に合わなかった自由研究を 今なおずっと続けている 今この瞬間でさえ 「それはとても幸福な事だ」 と誰かが言った 確かに、夢は叶えど答え見つからず 需要と メリットに 溺れたいならすくいようのない金魚 なら、 祭囃子の先で捨てられた排水溝 そこから大海原を目指すマインド その頃にはきっと淡水から 克服するはず海水を ノー残業デーは毎週水曜でも、 その代わり木曜は2倍残業デー 仕事終わりひっかけた１ 杯いつもの居酒屋のカウンター席 片手にSNS 自分の出ないフェスの告知が 流れてくる度に しばらく斜め上あたりを見上げる 店長が 「ずいぶん険しい顔してるね」 という 「もう夏が終わりますね」 とそらす話と目線 思えば当たり 前じゃないことをするよりも 当たり前に気付くことの方が 難しくなっていた 歳を重ねる 度に探されなくなっていくのは マッチングアプリだけにしておいて 行きたくなければ行かなくていい やりたくなければやらなくていい いつか、 行けるとこまで行ってみよう やれるとこまでやってみようと そう思えることとすれ違ったら その時は振り返ってでも追いかけろ じいちゃんが言ってた 「93回目の夏が終わる、 93年前に 周りにいたみんなはもういない」 「ただ、 そうやって思い出すことが 出来ることはそれはとても幸福な 事だ」と誰かが言ってた 13年に1度の満月が 13年前の自分と再び出会わせ 13年後に思いを馳せ 831から832 いや、831から901 行きたいところまでやりたいことで