逆走師走

歌詞

休肝日に冷蔵庫を開けると缶 ビールと目が合う たいていのトラブルは再起動で 解決出来ると思う また煩悩に埋もれた平凡な１年 口の災い転じて福となす 破る沈黙黙っていたら 忘れられるだけだから 型崩しても履かず 仕舞いの新品よりはいい 狐火なら３枚先のアルバム制作 再来年見据えあえてまで言う 「今を生きろ」 来年のこと言えば鬼が笑うが 去年のこと言えばきっと悲しむ 108つの煩悩集めてへそで沸かした 茶濁す所存 就職氷河期から解凍待ちの冷凍 マンモス この厄を払わず明けるのを待ってた 除夜の鐘待ちきれず鳴らす己の器 割れても 結構割れなくたってそれはそれで 結構 冬になると痛み出す古傷 今年は痛みに前歯が追加され でも、 痛いうちはまだそこにあるというこ と なくした痛みよりはましかって まるで割れた土鍋蓋の代わりに 用意した木の落とし蓋 クリスマス翌日に売れ残って 値引きされた ケーキ＆チキン探しに行ったら ライバルの多さに 逆にうれしくなったってのももう 過去の話 真冬の田んぼを見守るカカシくらい もうそこには用は 無ししょうがないし それより初夢で何見ようかなって話 一富士二鷹三茄子って今日から寝る 前に 富士山と鷹と茄子の画像を 目に焼き付けて 眠りについていこうかって このおみくじ変えて変えて変えて 自分が変わらなきゃいけないのに ちょっと待って待って待ってなんて 待ってもらっても何も出ずに 諸行なら無常、孤高のならず者 忘れものは取りに戻れるが なくしたものは取りに戻れず 逆走して戻れない師走で