地下鉄から吹く風で季節を感じ 東京を感じ 日の出前のほんの一瞬だけ生まれ 故郷と同じにおいがした 終わりなんて 見えないくらい遠くにあって 何なら明日の事すら 見えないくらい遠くにあって 仕事あるのに終電逃して乾杯して かわした言葉は泡の様に消えていき この長い酔いが覚めない何気ない1 日の中の最後 もしかしたら 最後かもしれないからなら後悔が 先に立たないように 精一杯笑って精一杯泣いて疲れたら 眠って 翌朝、起きた時に最後だと思った 昨日が 最後じゃなかったならそれはそれで いいんじゃない だからまた精一杯笑って 精一杯泣いてそれを繰り返して 途中で 最後なんてないんじゃないかとふと 疑問に思っても 会いたい人に会って食べたいものを 食べて 思い残すことなんてもうないってく らいに あの稀代のロックスターだって 命が有限であることを最後無言で 教えてくれた それでも 最後なんてないんじゃないかって 思う それでも意外とこのまま 続くんじゃないかって思う 言葉にならない言葉を 無理矢理にでも歌にして 声にならない声を無理矢理にでも 歌にして どこまででも行けると 自分の立ち位置をチャートや ランキングで確認するよりも どこまででも行けると 信じたこの足元を 幼馴染の兄は田舎町で一番 ロックに詳しくて 良く遊びに行くと聴かせてくれて 首から下げた南京錠 ジャンルなんて関係ないことを ジャンルを知った日に思った 飲み終わったコーラの缶を良く 窓際に飾ってたっけ 缶の中を良く洗わなかったから夏は 蟻の行列出来てたっけ ベッドで 寝たきりの状態になってから 会いに行く最後じゃなくて あくまでいつも通りのありきたりな 日常の最後って何だった きっといくつも通り過ぎて行った 突然たおれたり突然いなくなったり 誰しもが最後を理解して お別れを言えるわけではない 気付かないほど贅沢な時間の中で だいたいのことは通り過ぎていたり 夢のまた夢のその先まで 連れてってくれた そんな星だけが見下ろす 田舎町でさえ世界の中心だと思えた 少なくとも曲が終わるまではそう 思えた 夢のまた夢のその先まで あの稀代のロックスターだって 命が有限であることを最後無言で 教えてくれた それでも 最後なんてないんじゃないかって 思う それでも意外とこのまま 続くんじゃないかって思う 言葉にならない言葉を 無理矢理にでも歌にして 声にならない声を無理矢理にでも 歌にして どこまででも行けると 自分の立ち位置をチャートや ランキングで確認するよりも どこまででも行けると 信じたこの足元を あの頃は新譜が出る度にみんなで 部屋に集まった 疎遠にはなったが、 その後も新譜が出る度に連絡が来た 疎遠になったが、 活動を休止した時は連絡が 来なかった 疎遠にはなったが、 活動を再開した時は連絡が来た 「お前はあの人達の足元にも 及ばない」 と言われた時は一丁前に悔しかった 疎遠にはなったが、 あの日聴いてた ロックスターの訃報の連絡は来た でも、きっとこの先、 連絡はもう来ないと思う でも、確かにあの日、 星のきれいな 田舎町の幼馴染の兄の部屋で聴いた 音楽が 中二病とかじゃなくてここが 世界の中心だと思えた 僕らを今日まで夢のまた 夢のその先まで連れて来てくれた 誰かが ドタキャンした時の為にライブ 後お酒を飲み過ぎないようにしてる