たったひとつだけ 忘れていた情景 空に溶けていたんだ 淡い月明かりが灯る藍の世界で 枯葉に集う雫たちが静かに夜明けを 待つ 秘密の鍵で過去を閉じ込めて 虹の隙間へ 透き通る空に零した夢 雨はやがて光になる 星はゆらりふわりと遊び続けて 空を剥がして見えた感情が 世界を回していたんだ 「いつか流れた」色のもっと遠くへ 幾千の星彩るように 君の声聴かせて 逆さまに振れる光の面影 動き出したあの秒針の先 涙に歪んでいた 秘密の鍵で明日を閉じ込めて 鏡の世界へ 零れた雫が紡ぐ涙 溶けだす温度は揺らめいて たったひとつの憧憬はいつか 心の奥底、紛れて消えたんだ 掬った水面には逆さまの空が あの星座の名前は わからないけど 星はゆらりふわりと廻り続けて 空を剥がして見えた感情が 世界を照らしていたんだ いつか閉ざした光が空に消えるまで あの約束の意味探して 君に逢いにいくよ