淡く咲いたひとつの願いが 夜の端から夢を描いた 静かに昇る雨の行方は 月明かりに照らされて 星空を注ぐ 微かな影が揺れて凪いで 終点の灯が滲む そっと唄うように雨は踊り出す 欠けた月の鏡、映る君は誰? 光の雨が淡く遠く照らす 虹の隙間に君は問いかける 青い月が照らす憧憬と 静かに消えゆく零れた声 曖昧を残して涙と共に眠るんだ 形のない夜の彼方へ 「柔らかい雨」色を溶かして 鍵をかけてぎゅっと閉じ込めて そっと唄うように雨は踊り出す 零れた雫は優しい温もりで かけがえのない温度が 空に溶けるまで この命にもまだ価値があると 「解る」まで ひとつの涙とひとつの光が 渇いた世界を掬っていた ひとつの世界とひとつの願いが 渇いた涙を救っていた 星空色の彼方へ 明日の欠片を
