一つ二つ重ねて幾度筆を折り 三つ四つと数えて咲かすなら 道化の華 嫌い 嫌い 嫌い 破り捨てたい 誰彼構わず 痛い 辛い 寒い まだまだ昼過ぎまで寝ていたい 「こんなところが素敵です。」 「どこに出しても 恥ずかしくないです。」 なんて この頭上を右往左往 激しく虫唾が走る これで最終回 未来なんてきっと 無いようなもんじゃない? 「右向け、右」 「 待て」 飼い慣らされた無機的健康体 これこそ大正解! みたいなもんだってよくある パターンじゃない? 見極めて、その両目を見開いて 嫌い 嫌い 嫌い どこまでも理解不能 愛せない あゝ諸行無常 散りゆく運命に見惚れていたい 愛されたいなァ満たされたいなァ 値踏みされた心が痛いなァ この芸術の価値なんて 何もわからないくせに これが最終回 「未来」 なんてそんなたいそうなもんじゃな い 反吐塗れの底 横たわるのが牙の抜けた僕だ 気付けば大惨敗 既にして最早 賭けるようなものもない 近寄るな危険 依然、往く道などない 人生の給与明細はどこにありますか 誰かどこかで 見てくれているのですか これぞ最終回! 望んだ結末も内容もくそもない! 「右向け、右」 「 待て」 犯した罪は無気力失望罪 これこそ大正解!みたいなもん どうせ価値ない近い未来 見極めろ、その両目を見開いて 貴方の云う此の 「色鮮やかな素晴らしい世界」で ご縁あれば、近々、 また逢いましょう