倶利伽羅峠 石段の 青苔濡らす 夜露が 古びた手摺に 輝いて 流れ星みたい 零れ落ちる 誰もいないの この時間 過ぎ去った日々 想う場所 竹橋古道 辿りゆく 蛍火のような 街明かり 幾重にも重なる 山並みが 夜空に溶けて 消えてゆく 森林公園 木々の間を 通り抜けてく 風の道 鳥たちの夢の 続きなら きっと優しい メロディー 奏でているの かもしれない 誰にも聞こえぬ 子守唄 葦の葉擦れる 川縁で 季節が織りなす シンフォニー 遠くに見える 車の灯 追いかけもせずに 見送るの 肩を包んだ ショールには 記憶が染みる この町で 明日は違う 景色でも 今は歩いて 帰り道
