長手崎の灯台 明滅して 漆黒の海を 照らしてる 蒼い波間に 揺れる光 時を数えて 消えては点る 見つめる先は どこだろう 深い闇より 深い思い 禄剛埼の 岩肌には 千年眠る 記憶たち 打ち寄せる波に 洗われて 何を語ろう としてるの 飯田わくわく広場 通り過ぎて 誰もいない 公園で 古びたブランコ 軋むたび 懐かしい声が 聞こえてく 揺れる心と 重なって 風に乗せた ため息が 塩の香りが 強くなる 港町の 路地裏で 迷い込んだ 月明かり 影を連れて さまよう夜 群青の空へ 溶けてゆく 街の灯りが 遠のいて またひとつの 記憶になる 今宵の私 明日には
