砂浜に残る足跡たち 囁く波が耳元をかすめる 夜の海辺をひとり歩けば 星たちが水面に瞬いている 遠ざかる街の灯り 風が髪に触れていく 潮風に包まれながら 言葉にならない想いが溶け出す 宛てのないまま彷徨う夜 月の輝きが影を描く 捉えられない何かを求めて 静かな波音が胸に染みる 細い路地を抜けてゆけば 静けさが心を満たす 古い並木道の下で 影と光が踊るステップ 見上げた空に一筋の光 願いはただ心の中に 過去と未来が交差する場所で 私はただ歩き続ける 戻れない時を抱きしめて 夜の幕が降りる頃 形のない答えを探して 足音だけが響く道 遠くに響く汽笛の音 誰にも語られない私の物語 夜明け前の淡い空に 一筋の光が差し込む ただこの瞬間を抱きしめて 私だけの夜を紡いでいく 逗子の静かな夜の街で 一人きりの旅は続く 月の光がそっと照らす 終わらない夜の物語
