ハイになったこの瞬間に 一気に作り上げてしまおう 最初はグーじゃなくてもいい 身体が心を探してる ヘッドフォンと耳の隙間の熱気を 感じながら流れてゆく汗が 今もまた一粒 落ちていった 扇風機の風に当たり 今日を冷ました 音が響く 声が響く 小さな世界のど真ん中で 愛したルールが 次々と更新されてく 積み上げられた 積み木のど真ん中に 風穴が開いた そこから聞こえてきた音に 耳を傾けた 前へならえで左を向いた あの人が奏でた音は 世界中を包み込んだ 聞き入らずにはいられなかった 平気なふりして 涙堪えて 何かが蓄積するのを感じて ある日それが急に 溢れ出した 吐き出したあと楽になると 知っていた 色が弾む 昨日が弾む 今日を置いてけぼりにして 最初は別にチョキでもいい ひねくれ坊主 鍵が消えた ドアも消えた そこを潜り抜けても 何も感じない 無味無臭の優等生 街の喧騒に埋もれた宝物が 僕らを探してる でも僕らはそいつに気付けない 「忙しい」とか 「暇じゃない」に邪魔されて ただ面倒臭いだけ 考えたくないだけって 分かってる 音が響く 声が響く 小さな世界のど真ん中で 愛したルールが 次々と自動更新される 積み上げられた 積み木のど真ん中に 風穴を開けた そこから聞こえてきた叫びに 耳を傾けた そしてまた 積み上げている