煙のような 夢の中で 頭骨の巡らす 雲の中で 今日も僕は僕でないまま とうに眼 覚ました青は 新しい影を濡らす 君の首筋をなぞって 壊れたりしないよ きっと 針が止まって 恐ろしい夜が訪れても 冷めた身体 口づける 解らない事は解らないままで どうか今だけ 醒めないでいて なんて願わせてよ ごめんね 鈍く揺らした水面と風 惑う光が遠ざけて行く 機微に燻りを照らして 恐れたりしないで どうか 鍵が掛かって もう全て元に戻らないけど 揺ら揺ら 歪んだ痛み あれは夢の最中に? 倩々眺めた 今にも消えてしまうから まだ 醒めないで もう 醒まさないで 枯れた花束 口ずさむ 変わらない物は灯りになって 窓下に氷雨 春待ち焦がれ やがて眠りにつく 冷めた身体 口づける 解らない事は解らないままで どうか今だけ 醒めないでいて なんて願わせてよ ごめんね