寛いだ眉間に 撓む息の隙に 嘆いた美点に ぬるさ宿す雪に 消えた窓の方まで 過ぎた記憶の道中 何処かの角を曲がって 君の声 萎んで消えたら 目眩く座礁に 泣け 流景 ただ言えない・癒えない 掠れた起伏のない世渡り話に 壊れた身軽さや季節まで宿す無風 擦り減った機転に 飾る意味と通気 喘いだ自然に 日陰 漂う芸術に 逃げた喉の奥で 交わる君思う 憂いながら描いた 鋭利さのない風刺画 焚べたら成った 乖離していく皮膚の内に 重ねた苦さや甘さも 忘れた 意味も無い惰性を追う夜中に 閉ざした歪さや不足まで隠す無風