四代松原の 砂浜に 波の落書き 残されて 誰かの願いを 運ぶたび 砂に描かれた 暗号は 解けそうで解けぬ パズルのね 欠片を集める 指の先 室津の港町 路地裏で 塩の記憶が 固まって 歴史の重さを 抱きしめる 石畳だけが 知ってる話 長島の夜に 瞬いた 漁火一筋の 道しるべ 海と空との 境界が 溶けて混ざって 曖昧に 季節の変わり目 みたいだね 今の私の 心もまた 城山公園の 頂から 瀬戸の入江を 数えては 波のリズムに 身を任せ 明日のことだけ 考えてた 潮の香りが 運んでく まだ見ぬ自分の カタチまで 海の青さに 溶け込んで 新しい色に なりたいな
