菊屋横丁の 石畳 藩校明倫館 越えては 武家屋敷から こぼれだす 初夏の灯火 数えては 今がいつかの 続きなの それとも誰かの 始まりか 指月山から ふり返る 一筋通りの 屋並みに 昔の生徒が 残したよ 伝言のような 夕焼けで 萩城跡の 御庭では 白壁の隅に 咲いてた 名もない草花 黙ったまま 密かに季節 伝えてく それぞれの時 それぞれの 咲き方があると 教えられ 玉江浦港の 波止場から 舟の明かりが 編み上げる あの頃の夢も 今の夢も 揺れて一つに なるような 瓦の町並 歩いてく 通りで出逢う 吾輩猫は 今を生きてる 私より ずっと昔を 知ってたり
