片添ヶ浜の 砂時計 波が削って 刻む時 もうすぐ日付が 変わるまで 貝殻ひとつ 抱きしめて たった一日の 出来事を この海だけに 打ち明けた 嵩山の頂 目覚めては 瀬戸の入り江 数えては 大島四十八滝 零した 真珠のような 夏の雫 八幡生涯学習 文化館 窓ガラス越し 覗いた 昭和の記憶と 重なって 現在進行形 交わってく ここに在ること それ自体が 小さな奇跡 なのかもね 森野の海峡 渡るたび 渦が奪った 足跡は また新しい 道標へ 私を導く サインになる 島の時間は ゆっくりと 潮の満ち引き 繰り返し それでも確か 進んでる 私という 航海日誌
