曽木公園の静かな池が 月の揺らぎを抱いて眠る 踏みしめた砂が語る記憶 風だけが答えを知っている 鶴里の坂で息を潜めて 木々の影が夜に溶ける 音もなく過ぎる時間の中で 私はただ歩いている 土岐の夜が絵を描いている 星屑が散らばるキャンバスに 見えないものを探すように 私はこの道を行く 妻木の森で聞いた囁き それは風か、私の夢か 霧に包まれた道の向こうで 明日が静かに息をしている 遠くの川が星を映して 空に広がる見えない地図 足跡が消えるこの場所で 夜が私を包み込む 影が伸びて形を失い 夜空が私に問いかける 名前を持たない感情たちが 夜風に乗って彷徨う 土岐の夜が紡ぐ物語 足元に散らばる星の光 答えを知らない旅の途中 私はこの道を行く 曽木公園の灯りが消える頃 妻木の森が夢を見始める 鶴里の風が星を運ぶ時 私は夜と共に微笑む
