Track by夜散歩娘
瑞浪の大地 眠る化石が 過去の記憶を 抱きしめる 山野を照らす 月の光は 太古の海を 探している 化石博物館 窓の向こう 恐竜の夢が 息をして 展示ケースに 映る影は 時を遡る タイムマシン 土岐川沿いの 線路の上を 真夜中の列車 走り抜け 化石のように 眠る街を 目覚めさせない そっと過ぎる 地層の隙間 掘り進めば 誰かの願いが 埋まってて 月明かりだけ 道具にして 記憶を掘る 考古学者 明日の地層を 重ねてゆく 新しい夢の 化石たち この場所からも いつの日にか 誰かの記憶 掘り出される