あぁ、退屈だわ フィルムの狼狽 交わっては恋慕に彷徨う 2人は幸せだ 「そう、君は恐らく愛憎を違える」 白い雨に濡れて女は 気品を纏わせる ロマンスの人が突然に泣く 何故だか分からないが 外はまだ雨のようね 映画のように あぁ、窮屈だわ コーヒーの苦味は 映像で男が投げかける 詭弁に起因する 「そう、これが運命」 数秒で証明 別れた場所でまた再開 気品は失われた ロマンスの人が突然笑う 何故だか分からないが 零れ落ちてゆく雫 私のように 私の部屋に残されたものは 雨の音、雨の音、雨の音 だけで ロマンスの人に嗤われている そんな気がしたんだ エンドロールの光で 映画が終わる