夕立に降られた8月末の寂しさよ 今年も夏らしいことは 何一つしていない。 思い出しては掻き消した あなたの面影は 今でも17のまま 脳裏に焼き付いてる。 ねえこのまんま、 夜が明けても あなたは隣で手を握っていて。 36度8分のあなたの、 その体温が愛おしかったの。 あなたの為に書いた歌は、 もうあなたの為じゃ無くなったよ。 きっと、 想い出の方が現実より美しいだろう 色と匂いと形と温度も 少しずつ薄れて消えていくことを 許せなかった理由も 日々を重ね薄れていく。 夕方のチャイムで去った私の青春は 朝焼けと眠る私の対象のようです 口を開く回数が 徐々に減っていったのは、 分かり合えないこともあると 確かにわかったから ねえこのまんま、 夜が明けても あなたが隣で眠っているなら、 それで良かったよ。 “価値観が違う” そんなのわかってた、 それでも傍に居たんだから。 あなたの為に書いた歌を、 あなたの為に辞めた歌を ずっと思い出せるのは 紛れもない現実だから。 夢と未来とあなたの体温も 少しずつ薄れて 消えていくことの許し方を 私は今もずっと探し続けてる。